住宅ローン控除のここが変わる!!
2022/01/23
2022年住宅ローン控除が改正されます。
今まで住宅ローンの金利よりも控除率(1%)が高い、いわゆる逆ザヤ」状態だったためそれを是正するためのものです。
では2022年の住宅ローン控除改正でどんな変更があるでしょうか。
国土交通省から出された「国土交通省税制改正概要」から住宅ローン控除に関する箇所を抜粋してご紹介します。
① 制度の期間延長
⇒4年間期間延長で2025年まで適用!
この住宅ローン控除の制度自体が4年間期間延長され、令和7年(2025年)までの適用となりました。
② 控除率の引き下げ
⇒控除率1%から0.7%へ。新築・中古住宅共通
特に大きいのはこの控除率の引き下げではないでしょうか。いままでが1%だったところが0.7%となります。この控除率は新築、中古住宅共通です。
③ 控除期間
⇒新築住宅・買取再販※は13年、中古住宅は10年
新築住宅、買取再販の住宅は控除期間が10年から13年に延長されました。しかし、直近の住宅ローン控除制度が2019年の消費増税緩和のため控除期間が13年に延長されていたことを考えると、あまりお得感は感じられないかもしれません。
③ 借入上限額
⇒その他(一般の)住宅で引き下げ、環境性能に合わせた借入限度額が登場
2024年以降はさらに引き下げが!
住宅ローン控除には控除が適用される借入上限額が決められています。この上限を超えた金額に控除は適用されません。
2022年の改正では一般の住宅は3000万円まで、認定住宅などでは5000万円までとなっており、その他の一般の住宅のみ上限額が引き下げられています。
また、この金額は新築住宅において2024年以降引き下げられる予定となっています。
④ 所得要件引き下げ
⇒年収3000万円以下から2000万円以下を対象へ
住宅ローン控除が適用できる年間の所得が3000万円以下から2000万円以下に変更されました。中間所得層を対象とした制度となったというわけです。
上記以外にも変更点はまだまだありますが、これら全てを自ら注視して考えることはかなり難しい問題かと思います。これから自宅の購入、借入を検討されている方は是非今一度金融のプロに相談してみてはいかがでしょうか??